こんにちは、今回は「良い外壁リフォーム会社選びも比較サイトがお得」について、リフォーム業界に30年以上携わっているリフォーム総研:研究員が解説します。
以前「リフォーム会社って何社も有るし、比較サイトも一杯有ってどうやって選べば良いのかからわからない!」そんな悩みを解消するべく「比較サイト」を徹底分析しました。
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テーマの外壁は(社)住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査」2019年度版「リフォーム検討中の場所」第5位と関心の高い部位です。
今回も同様にこの記事を読み終えた時には、良い外壁リフォーム会社を見抜く力が付くはずです。
また、リフォーム業界全体に悪影響を及ぼした「訪問販売や点検商法」などをいまだに行っている会社も有ると聞きますから注意が必要です。
では解説します。
■良い外壁リフォーム会社の選び方
■外壁材の種類
・窒素系サイディング
引用: 一般社団法人日本窯業外装材協会
窯業系(ようぎょうけい)サイディングは日本産業規格(JIS A 5422 2019)に規定されています。
セメント質原料、繊維質原料、および混和材からなる混合原料を成型、養生硬化し、防火性能に優れ、強くてしなやかな板状の外壁材です。引用:一般社団法人日本窯業外装材協会
また、戸建住宅市場における外壁材素材別シェアではダントツの78.3%と他を圧倒しています。
低価格性・機能性・デザイン性・施工性など、他の外壁材と比較しても総合的に優れている事が特徴で人気の理由です。
・アルミ・金属系サイディング
引用:日本金属サイディング工業会
軽量で品質も安定し低価格・断熱・耐震・防水に優れる長所がある反面、金属であるが故にサビ・腐食・傷に弱く、衝撃で変形しやすいというデメリットも。
一方で軽量性を活かしモルタル外壁の重ね貼りリフォーム(カバー工法)にも使用することも有ります。
・木質系サイディング
引用:高広木材株式会社
木材でできているため、価格は他のサイディングに比べ高く、防火性能を有したものもあります。やはり木質ならではの意匠性は特有のものがあります。
用いる際には、リフォーム会社に用途地域・製品の防火性能などを確認させないと使用できない事もあります。
・樹脂系サイディング
引用:ゼオン化成株式会社
日本では馴染みが無いものの、ジワジワとシェアを伸ばしているようです。樹脂系サイディングとは、塩化ビニール樹脂製で腐食やひび割れが起きにくく燃えにくい性質があり、比較的安価で変色しにくくメンテナンス性にも優れているという反面、見た目のチープさを上げる人が多いです。また金属系サイディング同様、軽量性を活かしモルタル外壁の重ね貼りリフォーム(カバー工法)にも使用することも有りますが当研究室ではあまりおススメできません。
・ALC
引用:旭化成ホームズ株式会社
反面、ALCは多孔構造なので、防水性はほとんどありません。そのため、防水性の機能は仕上げ材に依存するしかありません。
・モルタル

また、サイディングやALC版には適宜目地シールが必要ですが、モルタル外壁は継ぎ目のない壁面を造形する事が可能です。(ひび割れを考慮すると目地を設けた方が良い場合もあります)
一方で、協会さんは地震に強くと書かれていますが、一般的にモルタル外壁のデメリットに「ひび割れしやすい」ということが上げられます。
・タイル
引用」LIXIL
天然素材を原料とするタイルは、変色や劣化が少なく耐候性・耐久性・メンテナンス制に優れていると言われていますしタイルならではの高級感を得られます。反面、高価格は否めないので目に見える範囲だけをタイル仕上げにするなど、の例を多く見掛けます。
■シーリング(コーキング)

コーキング(Caulking)= 詰め物をする
直訳するとこうなりますが、当研究室では防水性・水密性の観点から外壁などに用いる際はシーリングを用います。但し会社・個人で見解は様々で同義語と考えて下さい。
前置きが長くなりましたが、サイディングやALC版の継目に充填するもので,劣化すると漏水の原因にもなります。
耐用年数は7~10年程度と言われていますが、環境によって変わります。ひび割れや変色が生じたら寿命と思って下さい。
台風などの際に漏水する可能性は高いと言えます。
近年では30年を謳う商品も現れました。
オートン「イクシード」
■耐用年数
新築一戸建て住宅7割以上のシェアの窯業系サイディング。
サイディング自体は40年保つと言われていますが、シールや塗装のメンテナンスを適切に行わないとその限りでは有りません。
その他の仕上げ材も同様です。
■足場
外壁改修工事に足場は必須です。しかし、足場は工事完了後に撤去して何も残らない仮設費用です。
かと言って梯子や脚立だけで広範囲の外壁を工事する事は不可能です。(出来たとしても非効率で安全面でも危険です)
一般論として、外壁材そのものよりもシーリング材の方が耐久性が低い(7~10年)ので、シーリング材を打ち換えるだけで足場を架設するのは(数年後には塗装などが必要)費用対効果的に無駄でしかなく、塗装などの大規模な修繕をする事が長い目で見ても得策と言えます。
■外壁調査
工事を依頼する前にまずは外壁の現状を把握する事が重要です。先にも書きましたが外壁は環境によって耐用年数が変わります。(例えば海の近くでは塩害で鉄部だけでなく外壁の損傷も山地などと比べると著しいものがあります)
本来なら全面の目視・食指調査など行いたいところですが、2階などの芸壁を全面調査するのは現実的に難しいものが有るので、目視・食指調査出来る範囲で凡その見当を付けて見積りをする事が一般的です。
一方で近年のドローンの進歩は皆さんも御承知かと思いますが、ドローンを使って家全体を赤外線調査する会社も出て来ており、当研究室でも注目しています。(但し条例で規制されている地域も多いので事前に下記サイトで確認して下さい)
外壁・家屋調査
■塗装
タイルや一部木質系サイディングを除く殆どは塗装を施し外壁の美観・防水性能などをメンテナンスします。一般的に塗装と言っても相当数の種類が有り特色も異なります。下に代表的な種類を記します。
・旧タイプアクリル系塗料
外壁塗装をする際に使われる中では低グレード塗料で、昭和の頃は主流でした。短期的には安価に見えますが、低耐久性が故に何度も塗り替える必要が有り長期的に見ると高価となります。耐用年数は5~7年といったところでしょうか。
・ウレタン系塗料
合成樹脂のポリウレタンを主成分とした塗料で油性と水性があります。収縮性に優れていて柔らかい特徴があります。そのため、密着性が高く、幅広い素材に塗装をする事が出来ます。また、クラックやヒビ割れにも追従します。耐用年数は8~10年といったところでしょうか。
・シリコン系塗料
正式名称はアクリルシリコン系塗料ですが、省略してシリコン塗料言う事が多いです。一戸建ての塗替えの約7割がシリコン系塗料が使われていると云うデータも有るようです。
耐用年数は10~15年といったところでしょうか。
・フッ素系塗料
フッ素というと歯磨き粉を思い出す方も多いと思いますが、フッ素系塗料も外壁をコーティングする効果があるようです。フッ素塗料の中でも、樹脂の種類によって3F系フッ素樹脂と4F系フッ素樹脂があります後者の方が高耐久・高価格です。
耐用年数は15~20年といったところでしょうか。
・光触媒塗料
セルフクリーニング機能を謳っていましたが、開発に大きく関わったTOTOのハイドロテクトコートの生産が終了し、市場から消えつつあります。
耐用年数は15~20年といったところでしょうか。
・ラジカル制御形
近年出てきた商品で人気も有るようです。
1液水性ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料で、高作業性・高耐候性・高光沢・防藻・防かび性・低汚染性を謳っています。
耐用年数は12~15年といったところでしょうか。
シリコン系とフッ素系の中間価格帯で㎡単価2,500~3,000円といったところで、当研究室でもおススメです。
■張り替え
サイディング類は張り替え可能ですが、費用対効果と施工期間等を考えると塗装の方が現実的でしょう。
■重ね張り
モルタル・塗装仕上げの外壁に軽量の金属系・樹脂系サイディングを重ね張りする事は可能です。端部や窓周りの開口部の納めがネックとなりますが選択肢としてはアリだと思います。
■会社選び
以前の記事で「比較サイト」を徹底分析しましたが、今回も同じ手法で当研究室独自の選定基準を設けました。
・10年以上の事業継続
外壁リフォーム比較サイトを運営している会社は新規参入が増えている反面、撤退や倒産が相次いでいます。「継続は力なり」ではありませんが、ノウハウの蓄積は重要です。また、10年以上継続していないとリフォーム業界にも精通していると言えませんし、顧客目線ではないサイトは淘汰されて行きます。
・累積利用者数
累積利用者数が増えれば様々なノウハウが蓄積され改善も可能になります。数字が正義とは申しませんが累積利用者数も大きな指標の一つでしょう。
・運営会社資本金
前項でも記しましたが撤退や倒産が相次いでいる業態ですので資本金が多いに越したことはないでしょう。
■当研究室の結論
特に「外壁塗装パートナーズ」は運営会社経営者が二級建築士、2級建築施工管理技士、既存住宅状況調査技術者など、建築関連の国家資格を取得していたり、塗装店の加盟審査基準を設けるなど本気度を感じさせます。
30年以上リフォーム業界を見てきた中で「良い外壁リフォーム会社選びも比較サイトがお得」に関する記述は以上ですが、上記の通りリフォーム会社を1人で探すのは時間的にも労力的にも非常に難しいと思います。
当研究室では、適正価格を判断するために上記の比較サイトなどで複数会社の見積書を取得するのが近道と考えます。
また、良いリフォーム会社選びのための関連記事群も有りますので目を通して頂ければと思います。
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読者みなさまの安心・快適なリフォームの成功を願っております。
最後までお読みくださりありがとうございました。宜しければ他の記事にも目を通して頂ければ幸いです。
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