台風2020年【リフォームによる台風対策】


こんにちは、今回は「台風2020年:リフォーム対策」について、リフォーム業界に30年以上携わっているリフォーム総研:研究員が解説します。typhoon

昨日のYahoo!Japanニュースで極端になっている近年の台風 令和2年の少ない発生と上陸ゼロと報じていました。(平均は発生数25.6個、上陸数2.7個)
とはいうものの、今のところ少ないからと言って油断は禁物です。

去年2019年の15号(令和元年房総半島台風)・19号(令和元年東日本台風)による被害は東京に住む筆者の脳裏に焼き付いています。
戸建て住宅の屋根や外壁が剥がれて飛ばされる・窓ガラスが割れる、河川の氾濫による浸水など多くの地域で報道されていました。

8階のマンションでトタンが窓ガラスを突き破って死亡した痛ましいニュース(2018年台風21号)

また、マンションは「台風に強い」というイメージが有りますが、高層階でも飛散物が原因で窓ガラスが割れたり、武蔵小杉のマンションでは浸水による停電が発生しました。

武蔵小杉タワーマンション停電 画像引用:毎日新聞

筆者も去年仕事で台風被害の8階窓ガラスの交換をしましたが、その窓はバルコニーに面した窓ではなく外部はゴンドラを架設して内外からの作業となり80万円ほどの金額となりました。(保険適用)
台風被害は天災ですから完璧に防ぐ事はできないまでも、何らかの予防措置が無いものか検証しました。
この記事を読み終えた方の家屋の台風被害対策が最小限に食い止められればという想いで書きました。

リフォームによる台風対策

 

屋根

屋根の台風被害(ポリフォーム日本代理店会) 画像引用:ポリフォーム日本代理店会
台風による屋根の被害は「築年数が 20~30 年経過した瓦屋根(F 形瓦)の初期の非防災タイプ」に多く見受けられるとの事です。

視察感想
1)瓦屋根(J 形瓦)に関しては、棟部と平部の飛散が見られました。昨年の台風 21 号の大阪視察と比較すると、平部の被害が多いという違いを感じました。この違いの原因としては、この地域では、引掛け桟葺きでくぎ打ちなしもしくは、数段に 1 枚のくぎ打ちとなっているのに対して、大阪では、土葺きでくぎ打ちなしとなっていたことによるものだと思います。土葺きも旧工法で、葺き替え対象です。耐風性能に関しては、(土葺き・くぎ無し)>(引掛け桟葺き・くぎ無し)は少しあるように感じました。比較的新しい建物では、化粧スレート屋根の平部が横方向に破断していました。施工の問題ではなく、化粧スレートの強度を超える強風だったと想定できます。化粧スレートの標準工法は基準風速 38m/s までと規定されています。また、ケイミュー(株)の実風圧の社内テストでは、風速 60m/s で異常なしとなっています。瞬間的には、風速 60m/s を超えていた可能性もあります。この地域の基準風速38m/s ですが、化粧スレートの破断現象が多々見られたので、風速 38m/s を超えていたと可能性があります。 

2)本調査では、飛来物による要因以外、築 10 年程度以下の瓦屋根(F 形瓦)の被害は、全く見受けられませんでした。また、瓦屋根(F 形瓦)で被害があったのは、築年数が 20~30 年経過した瓦屋根(F 形瓦)の初期の非防災タイプと思われます。非防災タイプ(全数 1 本くぎ留めのみ)は耐風性能が 30m/s 程度ですので、平部が飛散する可能性はありました。現在の瓦屋根(F 形瓦・防災タイプ)は、耐風性能が 38m/s を超える性能を有しており、実態調査からもそれが確認できたと思われます。

3)金融支援機構の粘土瓦・J 形瓦の平部(引掛け桟瓦の留め付け)の変遷を確認しますと、昭和 45 年(1970 年)に平部は登り 5 枚目おきにくぎ打ちと規定されました。その後、平成 15 年(2003 年)に登り 2 枚目ごとあるいは千鳥に緊結するか、釘又はビスで留め付けと変更されています。30~40 年前では、J 形瓦の引掛け桟葺きは、5 枚目おきにく
ぎ打ちをしている物件が多いと想定されます。現在では、ガイドラインに準拠して、全数くぎ留めが標準になっています。また、防災タイプの桟瓦も約 15 年前から急激に普及しており、それ以降の耐風性能は風速 38m/s を超える性能が確認されています。
引用:令和 1 年台風第15号による屋根被害視察報告書(一社)全日本瓦工事業連盟・全国陶器瓦工業組合連合会合同調査チーム)

以上の事から築年数が20~30 年経過した屋根(特に瓦屋根)はリフォームを検討した方が良さそうです。
屋根材に関しては「地震は重い瓦屋根が弱く、台風は軽い材料の屋根が弱い」とされていますが、当研究室はガルバリウム鋼板をおすすめします。軽量で防水性も高く複雑な形状でも対応可能な上、比較的安価な事が主な理由です。概ね6,000〜9,000円/㎡(足場工事別)といったところでしょうか。

アイジー工業施工例

壁面

壁面から漏水する事は決して珍しい事ではなく、特に開口部(窓や換気口・スリーブ)からの漏水は頻繁に生じます。

外壁リフォームに関する記事は下記を参照ください。

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窓ガラス

台風で窓ガラスが割れた被害が多かった事はすでに書きましたので、対策はしておいたに越した事はないと思います。
戸建てでしたら後付けで雨戸・シャッターなどを設置する事が可能ですので検討されては如何でしょうか。
リフォームシャッター

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※マンションの場合、サッシ(窓)は共用部なのでシャッター等を設置したりリフォームする事は原則的に不可能です。(念のため確認された方が良いでしょう)
かと言って、窓ガラスが割れて漏水する可能性は有りますので、室内側に設置可能な室内シャッター「マドマスタールーマ」という製品が有ります。残念ながら掃出し窓の高さまでは対応していないようなので、いわゆる「腰窓」のみとなります。
掃出し窓の場合は「セフティルーバー」という製品がありますが意外にゴツイです。

ご参考までに。

床下換気口・玄関ドア

床下換気口は木造住宅であれば建築基準法で5mごとに設置することが義務付けられていますが、河川の氾濫により床下換気口・玄関ドアから床下・床上浸水した家屋が多く見られました。
床下換気口・玄関ドアとも台風対策グッズがあります。リフォームでは有りませんが、台風が接近する間際に設置した方が安心でしょう。
何点かご紹介します。

玄関ドアなどには 浸水シャッター(シート)
半地下駐車場などには 折りたたみ式止水シート
床下換気口には床下換気口用止水シート
などです。

ウェザーニュースでも台風による窓割れ・飛散防止対策の記事が有りましたので参考にされては如何でしょうか。

ポータブル電源

台風で停電したマンション

全巻停電による被害

引用:国土交通省住宅局建築指導課経済産業省産業保安グループ電力安全課

去年2019年の台風15号・19号では広範囲の地域で停電が発生しました。
東日本大震災など地震の際にも震源地に近い東北地方広範囲で停電があり、台風・地震の際など停電のリスクマネジメントが必要でポータブル電源は用意しておきたいものです。
この手の記事は他にも数多くありますので、当研究室のおすすめ商品だけ記載しておきます。

自治体の求められる非常用電源の使用可能時間が国の求める72時間(3日間)にも使用状況によっては可能なようです。

ポータブル電源 460Wh 大容量 正弦波 車中泊 100V 128,000mAh ポータブルバッテリー ソーラー コンセント 日本仕様 防災 非常用 家庭用 蓄電池 発電機 充電器 バッテリー AC電源 停電 台風 防災グッズ 災害 キャンプ 急速充電
・信頼のある日本メーカーPanasonic社のリチウムイオン電池を採用(他社は中国製や不明なものが多い)
・電圧100V、周波数50Hz/60Hz切り替えスイッチを搭載した完全日本仕様(日本全国どこでも使える)
・樹脂やプラスチックよりも頑丈なアルミニウムボディを採用
・最先端のバッテリーコントロールシステムBMS,MCUダブル搭載
・ACアダプターだけでなく内臓されているリチウムイオン電池もPSE検査合格済み製品
・大容量128,000mAh/460.8Wh
・AC出力(2口)300W、最大450W
・USB出力(4口)最大40W、Qualcommの独自技術である急速充電規格「Quick Charge 3.0」を採用
・DC出力はカバー付き
・ソーラーパネル(別売り)を使えば太陽光から充電可能
ソーラーパネル 100W 折り畳み ソーラーチャージャー 太陽光発電 充電 バッテリーコンセント 発電機 充電器 蓄電池 ポータブル電源 ソーラー 高効率 車中泊 防災 停電 防災グッズ 災害 台風 アウトドア キャンプ

万が一の場合に備えて

近年、全国的に台風などの自然災害によるお家の被害が深刻化しています。そして実は、みなさんがご加入中の火災保険は、火災だけでなく「自然災害による損害にも適用することが可能」かもしれません。
もし保険金が受給できた場合、その保険金の金額内で修繕工事を行うためお客さまの自己負担額は実質0円で修繕を行うことができるのです。
【火災保険を使った無料修繕の概要】
現在日本にある一戸建てにお住まいの方の火災保険(火災共済を含む。)加入率は約9割ほどだと言われております。※出典:内閣府2013年データ
マイホームをお持ちのほとんどの方がご加入中の火災保険ですが火災保険という名前である以上、火災以外の損傷では補償の対象にならないと思われがちなのですが、実は、、約9割の火災保険は、火災だけでなく、台風、雪、雷などの自然災害による損害にも適用できるのです。引用:お家のドクター.COM

保険は実に奥深い分野・且つ専門家ではないので多くは言及しませんが、筆者自身が保険を上手に使ってリフォームした例は数えきれません。毎年といって良いほど保険適用の工事をしています。稀な例かも知れませんが、台風後、天井に漏水によるシミが出来たので天井の復旧は勿論、屋根を全面リフォームした事も有ります。(お客様が保険会社と交渉して施工のみ請け負った例ですが)


30年以上リフォーム業界を見てきた中で「リフォームによる台風対策」に関する記述は以上となります。日本は自然災害の多い国と言われています。
そうした事も考慮した上で長期的なリフォームの計画を立てると良いでしょう。
一方で、屋根などのリフォーム会社を1人で探すのは時間的にも労力的にも非常に難しいと思います。

当研究室では、適正価格を判断するために上記の比較サイトなどで複数会社の見積書を取得するのが近道と考えます。

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読者みなさまの安心・快適なリフォームの成功を願っております。

最後までお読みくださりありがとうございました。宜しければ他の記事にも目を通して頂ければ幸いです。

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