こんにちは、今回は「良いリフォーム会社の担当者・現場の特徴」について、リフォーム業界に30年以上携わっているリフォーム総研:研究員が解説します。
リフォーム会社の担当者に限った事ではありませんが、人間って様々なタイプの人がいますよね。でも、リフォームするからにはキチンとした人に、キチンとした工事をしてもらいたいのは誰でも同じだと思います。
この記事ではリフォーム業界に30年以上関わって様々な立ち位置で多くの担当者を見てきた筆者が「良い担当者」「良い現場」とはどういう事かを解説します。
最後まで読んで頂ければ担当者の見分け方が分かるようになる事をお約束します。
以前、良いリフォーム会社の要件に関する2記事を書きましたので、こちらも参考にして下さい↓
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良いリフォーム会社の選び方【担当者・現場編】
■良い担当者
・時間を守る
当然の事ですが、意外に出来ていない担当者もいます。仮に約束の時間に遅れそうでも、遅れそうな事を電話で連絡をするぐらいの事は出来るはずです。時間にルーズな人間は金銭面もルーズな事が多いので打合せの時から頻繁に遅刻するようなら担当者を替えてもらうか断った方が良いと思います。
・服装・髪型
これも当然ですが、清潔感が有ってキッチリした印象は大事です。逆に服装や髪型がだらしない・不潔な担当者は、工事現場も全体がだらしなく清潔感が無い事が多いです。
・言葉遣い
言葉遣いも人間性が現れます。態度がデカい・下品などは論外ですが、言葉遣い自体は丁寧でも馴れ馴れしい担当者も意外に居ます。親しくするのと馴れ馴れしい事は全く別です。
・やる気が感じられる
実現が難しそうな希望でも「無理ですね」ではなく、何とか希望に添えるよう考えたり、希望に近い提案をする事も担当者として必要な事です。
・顧客ファースト
会社の利益を考えるのは経営者でもサラリーマンでも同様ですが、会社側の都合を押し付けるのは如何なものかと思います。建設業が「土建屋」と呼ばれていた昔の体質が抜けていない担当者も居ます。全てお客様の言いなりになれとは申しませんが、リフォームに限らず顧客ファーストを社是とする会社も多い御時世です。
・メモを取る
打合せ中に何の記録も取らずに済ませる担当者も居ますが、お客様・会社双方の打合せ内容の確認や勘違いなどがないよう打合せ記録を取るのは当然ですし、コピーでも良いのでお客様に渡すべきです。後々のトラブルはこうした事から起こる事が多いです。
・説明が丁寧
工事の内容=どのような事をするのか、どのような準備が必要なのか、どのような注意が必要なのかも丁寧に説明する必要がありますし、機器類の説明も丁寧に行う必要があります。また、見積書も1行1行何が書かれているのかなど説明する必要があります。そうした事を丁寧に行わないと後々のトラブルになる場合が多いです。
また、専門用語・業界用語を多用する担当者もいますが、お客様に分かりやすい言葉で説明する事も大事です。もし、分からない言葉で説明されたら質問して分かるまで説明してもらいましょう。
・書類が丁寧
見積書・契約書などが適当なまま工事を始めて、後々トラブルになるという話もたまに聞きます。訪問販売・点検商法などに多いようです。説明が丁寧である事は勿論、見積書・契約書などの書類がキッチリしていると安心して任せる事が出来ると思います。ちなみに、契約は工事の着工前に書面で交わす事が建設業法で定められています。
・対応が速い
現地調査に来てから2週間経つのに何の連絡も無いし見積りも出て来ない。そんな話を聞く事があります。リフォームの内容によっては簡単に見積りが出さない事もありますが、現地調査の時に「〇〇日ぐらいで見積書をお持ちします」ぐらいの配慮が欲しいところです。
・有資格者
やはり資格は無いより有った方が良いです。建築士・施工管理技士・インテリアコーディネーターなど様々な資格がありますが、資格取得する際にはそれなりに勉強しますし、工事の規模によっては資格が必要な場合もあります。社内に有資格者が多いと相談もできますし競争意識も働きます。
・経験豊富
やはり経験豊富な担当者の方が引出しが豊富で、次から次にアイディアを出してくれたり、業界のブレーンも多いので心強い事が多いです。誰でも初めは1年生ですが、経験不足な担当者こそ必ずベテランが同行するべきです。
・返答を急がない
「〇〇日まで契約すれば△△円値引きます」という話もよく聞きます。給料がインセンティブ制のリフォーム会社などで多いようです。月末近くになると増える傾向があるようです。例外的に仕上げ材の色や柄などは欠品などもあるので施工日に間に合うよう極力早めに決めた方が良いです。
・値引きが慎重
契約前になり最終的にネゴをする事は多いと思いますが、相見積りで受注したいがために極端に値下げする会社も有るようです。値下げする前の価格は何だったのかという整合性も疑問ですし、極端な値下げは末端の施工店にシワ寄せが行き手抜きが行われる可能性が多分に有ります。
・追加工事を迫らない
やたら追加工事の提案を行う会社も有るようです。なかば脅しのように「やらないと後でどうなるかわかりません」的な事を言う会社もあるとか。リフォームは下地の状況までわからない事が殆どですので、給排水管は壁や床の下地が老朽化している場合もあります。追加工事は致し方の無い事も有りますが極力避けたいところです。
・センスが合う
好みの色やセンスは人それぞれです。こればかりは口で説明してもわかり合う事が出来ない可能性もあるので、どうしてもセンスの合わない担当者であれば替えてもらうか、断った方が良いと思います。
・相性が良い
お客様も担当者も人間です。どうしても相性が合わない事もあります。そうした場合は担当者を替えてもらうか、契約前なら断った方が良いです。
■良い現場
・養生が丁寧
養生は1番初めに行う工事で基本中の基本です。私見ですが、養生をキッチリ行わない会社は他の工事もキッチリ納まっていない事が多いです。また、いい加減な養生は「養生の役目を果たさず」様々な部位に傷が付いたり汚れたり悪い事ばかりです。養生を見ればその現場担当者のレベルがわかります。
・工事前写真を撮る
工事前の写真を撮らずに工事を始めて、養生を剥したら床のキズを発見した場合、元から有ったキズなのか工事によって生じたキズなのかわかりません。お客様⇔工事会社双方で工事前に写真を撮って確認しておけば後々のトラブルにならないでしょう。レンタカーを借りる前のキズチェックと同様の意味が有ります。
・整理整頓が出来ている
工事をしている場所が整理整頓されている事も基本中の基本です。資材を適切な位置にキチンと置いている、廃材が発生してもすぐに片付けて清掃も適切に行われている。そうした工事は仕上げも綺麗です。職人さんでも担当者でも見習いの頃に現場で1番初めに覚えるのが掃除・整理整頓です。丁寧に掃除・整理整頓が出来ない者はいつまで経っても半人前です。
余談ですが、担当者・職人さんはワンボックスカーや小型トラックで移動する事が多いです。車の中の整理整頓と工事の仕上がりは概ね比例しています。
・礼節のある態度・会話
現場担当者(監督)と作業員は取引上の関係や優位性も有ってか、横柄な態度や言葉遣いで指示したり会話をしている事があります。聞いていて気持ちの良いものでもありませんし、作業員(職人)にも礼節のある態度・会話は心掛けたいものです。
・無駄な会話が無い
工事中に無駄な会話(無駄口)の多い担当者・職人も良くありません。お客様が住みながら行う工事は当然ですし、お客様の居ない現場でも同様です。無駄な会話をしている分、手が疎かになる事もありますし怪我の原因にもなりかねません。
・ネガティブワードを使わない
「これダメだな」「こんなもん使えねえよ」責任逃れの意味なのか何なのかわかりませんが、ネガティブワードを使う職人をたまに見かけます。聞いていて気持ちの良いものでもありませんし、お客様が聞いていたら不安になるのは当然です。私が責任者なら退場させます。
・ながら作業をしない
昭和の時代に見かけた光景ですが、たまに一戸建て新築現場や、大規模なリノベーションの現場でラジオや音楽を大音量で聞きながら作業をしている事を見かけます。私が責任者なら退場させます。
・客先の備品の扱いが丁寧
リフォームの内容によって、家具・什器類を移動しながら工事を行う事も多いです。丁寧に扱うのは勿論ですが、キチンと元通りに戻せるように目印となるテープを床に貼ったり写真を何枚も撮って戻すなどの配慮が必要です。
■万が一のときは
「おかしいな、困ったなと思ったら、一人で悩まず相談を」消費者庁のコピーですが、まさにその通りです。
■消費者庁
0570-064-370
■公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
0570-016-100
■独立行政法人 国民生活センター
188(局番なし)
30年以上リフォーム業界を見てきた中で「良いリフォーム会社の担当者・現場の特徴」に関する記述は以上ですが、これらのことを踏まえてもリフォーム会社を1人で探すのは時間的にも労力的にも非常に難しいと思います。
当研究室では、適正価格を判断するために比較サイトなどで複数会社の見積書を取得するのが近道と考えます。
また、機器の交換だけなら「工事費込み」が絶対お得です。
比較サイト・定額制に関する記事は下記を参照ください↓
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最後までお読みくださりありがとうございました。宜しければ他の記事にも目を通して頂ければ幸いです。
リフォーム総研:Re Soken