IOCフローリング【施主支給で低価格に】


こんにちは、今回は「IOCフローリング【施主支給で低価格に】」について、リフォーム業界に30年以上携わっているリフォーム総研:研究員が解説します。

最近「IOCフローリングの評判が良いらしい」と聞いて、ショールームに行ってきました。
今回はIOCフローリングの特徴を様々な角度から検証してみたいと思います。
タイトルにも書きましたが「施主支給」で工事をすれば低価格で上質なフローリング工事が期待出来ます。

IOCフローリング【施主支給で低価格に】

 

◎IOCフローリングの特徴(全体像)

因みにIOCとは「Interior Oriented Collaboration」の頭文字で⇒建築家、施主、施工者と工場を結ぶコラボレーションによりお客様を含めた建築に関わるすべての人々に 新鮮な感動と発見を呼ぶ 全く新しい商品を創造、提案します」という意味なんだそうです。

IOCフローリングの特徴
①ワンプライス=商品価格に上代設定(定価、卸売り価格、工事会社価格などの設定)がない事
②複合フローリングの挽板厚ラインナップが多い事(4mm、3mm、2mm、1mm、0.6mmの5シリーズ)
③他メーカーに比べてアフリカ材を多く使っている事

①のワンプライスは他のフローリングメーカーやサンワカンパニーなどでも採用されていて「販売にかかわるコストを最低限に抑えることで高品質低価格を実現している」という事です。
通常の場合はメーカー ⇒ 問屋 ⇒ 工事会社 ⇒ 施主という流れになりますが、ワンプライスでは工事店もそれ以上の価格で販売する事が出来ないので「施主支給」という形を取る場合が殆どです。
施主支給の場合はメーカー ⇒ ⇒ ⇒ 施主(施工は工事店)となります。
一見、良い事ばかりに見えますが、施主自身が手配したり、通常は現金先払いだったり、リフォームローンに組み込めない事や工事店によって断られる可能性もあります。
工事店が断る理由としては、粗利率の減少や配送トラブルによるリスクなどが上げられます。

そうした際には再度リフォーム会社を探す事になるので、初めから「ワンプライス商品を使いたいんだけど」という事を説明した方が後々のトラブル回避になります。
また、良いリフォーム会社(担当者)ならば工事をスムースに進めるために発注・決済だけ施主に任せて、配送調整などは施工者側(リフォーム会社側)で行う事が多いです。

◎フローリングの種類

近年のサスティナビリティ:SDGsの関心の高さはウィズコロナも関連しているのか落着くどころか高まって来ている様に感じます。
そうした事もあり、フローリングのトレンドとしても「無垢」に傾いているのではないでしょうか。
「無垢・挽き板フローリング」ならではのメリット・デメリットを始めに解説して、IOCフローリングの特徴を順に解説します。

・無垢フローリング

無垢=文字通り混じりけなく無く100%同じ材質の木材を加工して作られたフローリングです。
オイル仕上げなどは天然木独特の芳香が楽しめて手触りがよいという特徴があります。
天然材が故に時間が経過すると徐々にその表情が変わって、長年にわたって色の変化や風合いが楽しめるのも無垢フローリングの魅力です。(窓際では顕著です)
一方で100%同じ木材を加工使用しているため、種類によっては柔らかく傷つきやすい、割れ・捻じれ・反りが起こりやすいという特徴があります。
そのため、床暖房に使えないものが殆どで、定期的なメンテナンスが不可欠です。
「無垢」と聞くと高級なイメージですが、木の種類や材料のグレード、サイズなど幅広く、価格帯もピンキリで粗悪品メーカーも多いと聞きます。
また無垢と言っても、貴重な資源を無駄なく使う意味で繋いで継目の有るものの方が多いです。
3種類あるので簡単に解説します。

・OPC(ワンピース)
繋ぎ・継ぎ目の無い1枚板の希少価値の高いフローリング。
1枚板で有るがゆえに反りや割れが起こらないとは限りませんが、それが1枚板の良さです。
・ユニタイプ
縦繋ぎ・継ぎ目のある無垢フローリング。
1,820mmの長さに対して2~6ピースの板を効率よくジョイントしています。
日本で発売されている無垢フローリングの主流です。
・乱尺
長さが一定ではなく、不揃いなもので凡そ400mm~1200mmまでの長さをランダムに梱包されています。
短い物も入っていますので割り付けもよく、現場作業でロスが少なくて済む利点が有ります。

・複合(挽板)フローリング

挽板とは、天然木を1mm~4mm程度の厚みにスライスカットしたもので、複合フローリングとはその挽板を合板基材に貼り合わせたフローリングのことを指します。挽板は、表面材に厚みがあるため、無垢材と同じ質感です。基材に合板を使用していますので、反りやゆがみなどが起こりにくいので、双方の良さを併せ持ち価格も無垢に比べると手頃なので人気が高いです。

◎IOCフローリング(商品)の特徴

IOC フローリングラインナップ
2020年10月現在下記13のラインナップが有るようです。

・無垢フローリング
・複合40シリーズ
・複合30シリーズ
・複合20シリーズ
・複合10シリーズ
・複合06シリーズ
・複合カンヌシリーズ(ラスティックグレード)
・複合ビザンツシリーズ( 流木調フローリング )
・複合プロヴァンスシリーズ
・パーケットフローリング
・バンブーフローリング
・古材フローリング
・コンポゼフローリング
・ハイブリッドフローリング
・床暖房対応フローリング

・無垢フローリングシリーズ

無垢フローリング一覧

オークが最も多く4種類、北海道オークと限定したものが2種類、バーチ2種類、クルミ、クリ、タイ産プランテーションチーク、ニレ、ウォールナットと合計13種類のラインナップです。
効率よく材料を使ったユニタイプ(長さが1,820mm)が殆どですが、無垢チークナチュール、無垢フラノプティ、無垢 ソリッドオークフラノ、無垢 シェンソバージュは長さが乱尺です。
厚みは殆どが15mmですが無垢シェンソバージュのみ18.5mmですが、幅は60mm、75mm、90mm、120mm、150mmと実に多彩です。
グレードはABグレード混合が多いものの、節を活かしたラスティックグレードの無垢チークナチュールなども有ります。
フローリングの最高峰の無垢だけに多彩なラインナップを揃えていると言えるでしょう。

・複合フローリング40シリーズ

複合フローリング40一覧
オークが8種類と最も多く、ラーチが2種類、ウォールナット、チェリーと全12種類のラインナップです。
サイズは厚み15mm、幅が180mm(1種類だけ170mm)、長さが1,820mmとなっています。
長さに関して1ケース定尺1,820mmが8枚が基本ですが、1ケース定尺7枚+乱尺2枚のものも有るようです。
オークの5種類は「うづくり仕上」⇒木材の表面を何度もこすり木目に凹凸を付け年輪を浮かび上がらせる厚い挽板ならではの仕上げとなっています。
4mmの挽板となると、肌ざわりや踏み心地は無垢材と大差ないのではないでしょうか。

・複合フローリング20シリーズ

複合フローリング20一覧表①

複合フローリング20一覧表2

複合フローリング20一覧表3

58種類のラインナップを揃え、オークだけでも21種類、アッシュも9種類有り、無垢や複合40・30シリーズには無いアカシア、アジアンウォールナット、ミャンマーチーク、ハードメープル、カリン及びアフリカ産のアフロモシア、イロコ、ウエンジ、サペリ、パドック、ヒッコリー、ブビンガが加わっているのが特徴的です。
これだけのアフリカ材を扱っているメーカーは少ないでしょう。
アフリカ材は厳しい環境下で育っている事もあってか、複雑な杢(もく)を持つものも有り、見慣れた木材と一味違います。これは大きな武器ですね。
また、売れ筋のオークも塗装を替えたり、節が混じっているラスティックグレードのものを加えるなど一工夫している事がわかります。
サイズも厚みが15mmよりも12mmが主流となり、長さも1,818mmよりも909mmが主流、幅も120mmが1番多いです。
たぶん、1番売れているグレードだと思われます。
価格も㎡あたり4千円台後半から高くても1万数千円ですから安価です。

・複合フローリング10シリーズ

複合フローリング10一覧表
アッシュとオークが3種類、ウォールナットを加えた全7種類です。
サイズは厚み6.5mm、幅120mm、長さ909mmと統一されています。
厚さが6.5mmですから、捨張りした上に張る事を前提に作られています。
全7種類ですが濃淡のバリエーションを極端にして好印象を与えていると思います。

・複合フローリング06シリーズ

複合フローリング06一覧表
オーク、アッシュ、チェリー、ウォールナット、ハードメープル、ミャンマーチークがそれぞれ2種類とバーチを加えた全13種類のラインナップです。
サイズは厚12mm、幅145mm、長さ1,818mmのロングタイプと厚さ9mm、幅120mm、長さ909mmの2タイプよようです。
木目の印象が1番優しいイメージのシリーズではないでしょうか。
0.6mmの表面無垢材はIOCの全ラインナップから見ると薄く感じますが、日本で発売されているフローリングの多くは突板フローリングで突板の厚みは0.3mm程度です。

・カンヌシリーズ

カンヌシリーズ一覧表
樹種はヨーロピアンオークが10種類とブラックウォールナットを加えた11種類のバリエーションです。
サイズも厚み15mm、幅190mm、長さ1,900mm(カンヌノワのみ幅150mm、長さ1,818mm)で取り揃えているようです。
全種類、節などの杢を活かしたラスティックグレードを採用しておりワイルドな印象です。

・ビザンツシリーズ

ビザンツシリーズ一覧表
樹種はヨーロピアンオーク1種類ですが「流木調フローリング」を謳うだけあって個性的です。
サイズはビザンツヌーボーワイドのみ、厚み20mm、幅220mm、長さ2,200mmで、他は厚み15mm、幅190mm、長さ1,900mmです。
店舗で多く採用されていると想像しますが、住宅でも強烈な印象を与えてくれますので個人的には好みです。

・複合フローリング プロヴァンスシリーズ

プロヴァンスシリーズ一覧
樹種はオーク2種類、ヨーロピアンオーク、ウォールナット、アメリカンホワイトアッシュ、シャトバの全6種類でバラエティーに富んでいます。
サイズもバラエティに富んでいますが断面図が無く分かりませんが、無垢材の厚みは「T12/2」の場合は総厚12mmで無垢材厚が2mmという意味なんでしょうね。
南仏のプロヴァンス地方をイメージしたシリーズだと思われますがソコが今一つ伝わって来ない感じです。

・ネオクラシコシリーズ

ネオクラシコシリーズ一覧
樹種はオークが4種類、ウォールナットがアジアン含め5種類、チークが3種類、チェリー、アッシュが1種類ずつで合計14種類のラインナップです。
フレンチヘリボーン(45度カットした材を突き付けて組む張り方)だったり寄木張りと呼ばれる工法のものです。
寄木張りのユニーク且つレトロな雰囲気を新鮮に捉えてネオクラシコと謳っているのでしょう。

・パーケットフローリング

パーケットフローリング一覧
これも寄木張りのシリーズの様ですが4種類のラインナップで中にはキューブ状のものも有り住宅より店舗使用を主眼に置いていると思います。

・バンブーフローリング

バンブーフローリング一覧
竹の繊細なイメージと清潔感を兼ね備えたフローリングです。
燻した印象のバンブークラシックと、素地を活かしたバンブーオマージュの2種類です。
バンブークラシックは「竹を縦に半割しプレスすることによって、節をそのまま残し、竹の自然&オリジナルな雰囲気を残しラスティックな塗装仕上げにしています」と説明書がありますが、タイプが三層竹フローリングと有り断面図は無いものの無垢と言って良いのではないでしょうか。
バンブーオマージュは複合フローリングと表記されており、厚みも18/4mmと記しているので無垢の挽材部分が4mmという事で同じバンブーフローリングでも別物と言って良いと思います。

・古材フローリング

古材フローリング一覧
楡(ニレ)の家屋を解体した古材を使ってフローリングに仕上げたと有るとおり実に趣の有る印象です。
アンシャンドロワ、アンシャンコンビの2種類で厚み20mm中の6mmが挽板無垢材のようです。
アンシャンドロワが縦方向に継いでいて、アンシャンコンビが横方向に継いでいる印象です。

・コンポゼフローリング

コンポゼフローリング
厚み6mm中1mm挽板無垢材で無垢の質感そのままが味わえるクリップ式フローリングとの事です。

また裏面にクッション材層が有る事も他のシリーズとは違います。

(但し防音等級は取れていないのでマンションのスラブ直張りは不可です)
糊釘不要のワンタッチフローリングのため施工も簡単ですと謳っていますのでDIY愛好家の方におすすめですね。

・ハイブリッドフローリング

ハイブリットフローリング一覧
コンポゼフローリング同様、施工は糊釘不要なクリップ式フローリングですが違いとしては、サイズと色見が明るい系統ということでしょうか。
こちらもDIY愛好家の方におすすめですね。

◎塗装タイプ

デジタルカタログにも記載がありますが3タイプの塗装方法により仕上げがセレクト出来ます。
・オイル塗装(オスモ社製自然塗料)
・UV塗装(紫外線硬化型塗料)
・ガラス塗装(浸透性塗料:メンテナンスフリー)

オイル塗装が基本価格で、UV塗装が概ね¥300/㎡UP、ガラス塗装が¥700/㎡UPのようですがメーカーにお問合せ下さい。

◎施工単価はサイズで違う

IOCフローリングに限った話ではありませんが、フローリング張りの施工単価はサイズによって若干変わります。
例えば挽板1mm厚のものだと、他メーカーで幅300mm、長さ1,820mmなどの商品が有りますが、幅120mm、長さ909mmのものと比べると施工のスピード=歩掛 (ぶがかりと言います)が違うので、後者の方がUPしますので一概に単価だけを比べる事はできません。


30年以上リフォーム業界を見てきた中で「IOCフローリング【施主支給で低価格に】」に関する記述は以上となります。

施主支給でもOKのリフォーム会社を探して高品質なフローリングを安く工事できれば、それに越したことはないと思います。
一方で、そうしたリフォーム会社を1人で探すのは時間的にも労力的にも非常に面倒だと思います。

当研究室では、適正価格を判断するために上記の比較サイトなどで複数会社の見積書を取得するのが近道と考えます。

 

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チーム

 

読者みなさまの安心・快適なフローリング工事の成功を願っております。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。宜しければ他の記事にも目を通して頂ければ幸いです。

 

リフォーム総研:Re Soken