こんにちは、今回は「シニアライフ【リフォームで安心安全快適に】」について、リフォーム業界に30年以上携わっているリフォーム総研:研究員が解説します。
人間誰でも歳を重ね思うように身体が動かなくなるものです。
筆者の義母も80代で昨年階段で転倒~骨折~入院~リハビリを経験し、今でも家内が週1回様子を確認に行っています。
例え歳を重ねてもリフォームをする事により安心安全快適に暮らせれば、それに越したことはないですよね。
この記事ではそうしたリフォームのヒントを過去の実例を交えながら検証していきたいと思います。
是非ともシニアリフォームにお役立て下さい。
順に解説します。
■家の中のバリア(障害)とは
・段差の解消
家の中で大きな段差といえば、玄関とお風呂でしょう。
マンションは比較的段差が少ないと言われていますが、それでも多少の段差が有ります。
お風呂(浴槽)の段差も大きいので、手摺を含めて様々な補助具が出回っています。
ちなみに「1cm程度の段差がもっとも危険」と言われていて、その程度なら大丈夫と思っても躓いてしまう危険性が高いのだとか。
下記にどのような補助具があるのか記しますのご確認下さい。
浴室はアイテム数も多く出回っていますので下記図を参考にして、商品をクリックしてみて下さい。
入浴補助用具 引用:MY介護の広場
・温度差を少なくする
温度差もバリア(障害)です。住宅内の温度差が引き起こす「ヒートショック」事故は後を絶ちません。
特に一戸建住宅では「トイレや廊下が寒い」というイメージが有ります。
筆者の義父もトイレの温度差が原因で脳梗塞となり長期入院を余儀なくされ、帰宅も叶わず帰らぬ人となりました。
対策例を見てみましょう。
後付け可能な壁掛け式の浴室暖房乾燥機も有ります。(必ずリフォーム会社に設置依頼して下さい)
トイレに置いても邪魔にならない薄型タイプのセラミックファンヒーター
・インナーサッシ
根本的な住宅の断熱性を高める為に窓の内側にインナーサッシを設置するだけでも効果が高いです。
筆者も寝室に設置して効果が高い事を実感しました。
・床・壁面・天井を断熱する
断熱塗料
塗料で断熱をするという新たな発想ですが、費用対効果は別として効果は有るようです。
引用:アクアシステム「断熱くん」
断熱材(グラスウール)
天井・壁・床にはそれぞれ断熱材を充填しますが、年々高性能な断熱材が開発されています。
大がかりなリノベーションなどの際には検討しても良いと思います。
引用:パラマウント硝子工業「ハウスロンZERO」
・滑らないようにする
段差に躓いて転倒するだけでなく滑って転倒する可能性もあります。
フローリングに防滑コーティングをする方法も有りますが、部分的に貼り換えも可能なタイルカーペットをフローリングの上に貼る事をおすすめします。
万が一汚れが取れなくても部分的な貼り換えをする事で清潔感が保てます。
下記の商品は撒水性があり、消臭効果も有って洗えるのでおすすめです。
【日本製 撥水 消臭 洗える】サンコー ずれない ジョイントマット
■シニア向けリフォーム
・開き戸を引き戸にする
引き代(ひきしろ)が有れば開き戸を引き戸にする事は比較的簡単です。(引き代=引き戸が納まるだけのスペース)
枠に錠の金物が残っていたり丁番跡が残っても構わないというならアウトセット引き戸がおすすめです。
検討する際にリフォーム会社確認してみては如何でしょうか。
アウトセット引き戸
・トイレの着座をラクにする
・車椅子でも使える洗面台に交換する
・車椅子対応キッチン
引用:LIXIL
■補助金
断熱リフォーム(省エネ)は補助金対象になる場合も有りますので、検討する際にはリフォーム会社に確認しましょう。
バリアフリー化も補助金対象になる場合が多いので先ずはケアマネージャーさんに相談してからリフォーム会社に「補助金対応」を告げた上で依頼しましょう。
(中規模以上のリフォーム会社の方が詳しいかも知れません)
※補助金は年度ごとに予算を組むので2020年は間に合わなくても2021年も同等額の予算を組む可能性が高いです。
高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
次世代建材支援事業
自治体によっては省エネに寄与する改修・リフォームは補助金の対象となる事もあるのでリフォーム会社に確認させて下さい。
その他自治体のバリアフリー工事・支援工事に関してはケアマネージャーさんに相談して下さい。
■階段用担架(マンション)
地震や浸水によりマンションが停電してエレベーターが数日使えなくなる事もあります。(武蔵小杉のタワーマンションなど)
どうしても通院しなければいけないけどエレベーターが使えず行くことが出来ないなど有事の際の事も考えておいた方が良いと思います。
もちろん、個人ではなくマンション全体に関わる事なので管理組合で諮るべきでしょう。(実際に導入した例を多数知っています)
30年以上リフォーム業界を見てきた中で「シニアライフ【リフォームで安心安全快適に】」に関する記述は以上となります。
上記記事に書いた内容や補助金なも考慮しつつリフォーム会社を1人で探すのは時間的にも労力的にも非常に難しいと思います。
当研究室では、適正価格を判断するために上記の比較サイトなどで複数会社の見積書を取得するのが近道と考えます。
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読者みなさまの安心・快適なシニアリフォームの成功を願っております。
最後までお読みくださりありがとうございました。宜しければ他の記事にも目を通して頂ければ幸いです。
リフォーム総研:Re Soken